こんにちは、くのへ@MasazaneKunoheです。
日曜日の機械紹介シリーズ。
今日は「キュービクル」です。
キュービクルはよく目にします
先日、私の近所を散歩していたら、こんなものを発見しました。
これが今日の主役「キュービクル」です。
こいつらを意識して工場ゾーンを通ると、かなりの数のキュービクルを見かけます。
たとえば↓こんな感じです。多くの場合、キュービクルは建物の脇等にこっそりと置かれています。
キュービクルとは
キュービクルとは、変圧器の1種です。
では、変圧器とは、、、
まあ、まずはこちらの写真を見てください。
はい。電柱です。
電柱は上部に6600Vの高圧線、下部に100V(取り方によっては200V)の低圧線が走っています。
そして、6600Vの電圧を100V(または200V)に変える装置が変圧器です。
この写真のど真ん中にバケツみたいなものがついています。
これが柱上変圧器と呼ばれる変圧器であり、これで6600Vを100Vに変圧しています。(柱上変圧器についてはまた今度)
キュービクルというのは、この柱上変圧器がちょっと大きくなったものだと思ってOKです。
ちなみに、変圧器は大型化すると名前・見た目が変わります。
私は「変圧器4兄弟」と勝手に名付けており、キュービクルはその次男です。
長男:(大型の)変圧器
次男:キュービクル
三男・四男(双子):柱状変圧器、地上変圧器
これらは、それぞれ見た目が全く違いますが、全部「変圧器」の機能という意味で共通しています。
キュービクルの意味
電力会社さんは、家庭用電源として100Vや200Vに電圧を落とした電気を供給してくれます。
しかし、工場のような電力を大量消費するところでは、直接6600Vの電圧を受け取り、それを100V(または200V)に変換して使っています。
キュービクルは6600V⇒100Vに変換するためのものです。
↓こんな感じです。
このように6600Vで受電すると、電力料金が安くなります!!
そのため、電気を大量消費する「工場」などにはキュービクルがほとんど設置されています。
なお最近では大型マンションにキュービクルを設置して電気を安くする例が出てきているようです。
ただし、6600V電源を受電するためには、電気主任技術者という国家資格を保有したエンジニアが必要になるので、マンションは厳しいだろうなぁ。。。
変圧器の仕組みとキュービクルの構造
変圧器の構造はシンプルです。
6600V側の電源を下図の通り環状の鉄心に巻き付けます。
そして、100V側の回路も下図の通り鉄心に巻き付けます。
こうすると、電磁力の力により、6600Vから100Vの側へエネルギーが伝わり、巻き付けた回数うの比に応じて電気の圧力(電圧)が変わります。これが変圧器の原理です。
キュービクルにもこの原理が適用された変圧器が入っています。
キュービクルの中身の例の図が手に入りました。↓この中から変圧器を探してみてください。
この図の右下にありますね!!
キュービクルはこの変圧器がメイン機器です。
他には、ブレーカの役割を果たす「真空遮断器」や、6600V側の電圧を図るための「計器用変圧器」、電流値を測定するためのVCTなどなどが入っており、電源系の安全性向上やメンテがしやすいようになっています。
キュービクルの変圧器の中身
変圧器の中身の写真や
↓こちらのサイト様でキュービクルの中身を紹介しておられました
抜粋がこちら↓
おぉ!!なんかコイルっぽいのが見える!!
また、Youtubeで分解しているところを紹介している方もおられました。これは面白い😆👍
コイルの巻き方はかなり専門性が高いです。
それよりもキュービクルを見かけたら、「変圧器だ!」っていう風に理解して貰えれたら、この記事を書いた甲斐があります。☺
以上。
今日はキュービクルでした。
ではまた来週~
🦅バサバサ~