こんにちは、くのへ@MasazaneKunoheです。
日曜日の機械紹介シリーズ。
今日は「ブルドン圧力計」です。
圧力計発見!
先日、ウチの近くの工場ゾーンを散歩していると、、、
あった!!
タンク!!
の下にポンプ!!
先週紹介した全閉外扇型のモータついてる(左)
真ん中の茶色いのはカップリングカバーだね。カバーの裏にフランジかダイヤフラムカップリングが付いてるとみた。
右側のがポンプだね~。片吸い込みで上方向に吐出する感じ。
んで、今日の主役は、、、こちら!!
↓これ
はい、ズーム!!
圧力計です!!
圧力計はほとんどの人が見たことあると思います。
圧力計の原理と構造
圧量計は電気の力を使わずに圧力を検出できます。
どうやってるか分かりますか?電気を使わないんですよ?
答えはこれ!!!
ピロピロの原理!!(と私は呼んでいますw)
この図、ちょっと分かりにくいかもしれません。
右のピロピロを見てください。
くるくるしてますよね?息を入れると伸びます。
これと同じで、図の真ん中のフック船長の手みたいな構造のものが圧力計の中に入ってます。
そこに水圧や空気圧がかかると、ピロピロのように開こうとするんです。
このフック船長の手みたいな構造のものを「ブルドン管」って言います。
ブルドン管の動きを増幅して針を動かす
ブルドン管(:ピロピロ構造のやつ)は圧力を受けると開きます。
しかし、その動きは非常にわずかなものです。
これをテコの原理やギアを使って動きを増幅して針を大きく動かします。
↓実際にこんな感じになっています。
Youtubeに動作の動画がありました。
でもブルドン管の動きは全く分からなくて草w(40秒あたりから内部構造の動きがスタート)
分解すると
↓ガチの分解写真をゲットしました。
フック船長といいましたが、実際には細長い形状ではなく、平たい板みたいになってます。(中は空洞です)
詳細は分からなくていいと思います。ブルドン管がなんか引っ張って、その動きが増幅されて針を動かしてる、とだけ覚えておけば十分だと思います。
ほら!なんか動きを想像できるようになりませんか?
(蛇足)通常使う範囲が上にくるように
ちょっとトリビア的な話を最後に一つ。
0~0.7MPaまでの運転範囲で、通常時は0.5MPaあたりの計測をする圧力計があるとします。
最大の目盛って何MPaにするでしょうか?
ちっちっちっちっ、、、
はい!
正解は1MPaくらいにします!!
下の画像をじっと見て下さい。
圧力計の右下が最大値です。この例だと1MPaまで測れます。
今回は「0~0.7MPaまでの運転範囲」という条件なので、本来は0.7MPaまで測れれば十分です。
でも、最大が1MPaであるこの圧力計を使うと、通常運転時の0.5MPaの時に針が一番上を向いてくれるんです。
このように、圧力計は通常運転範囲を一番上に持ってくるように選定される例が多いように思います。
単純に「見やすい」という理由の他に、振り切れている(=何かのトラブルor計器故障)を一目瞭然で発見できるからです。
車のスピードメータも200km/hまであったりしますが、あれは別に200km/hを測りたいわけではなく、60~100km/hのあたりの針を上に持ってきたいからなのだ、と私は思っています。
以上。
今日はブルドン圧力計でした。
中身が分かるとちょっと面白くない?面白いよね?
「グリセリン入り」とか、針のところにギアを使わない「ギアレス型」とか、いろいろ派生型式があって何気に面白いのが圧力計です。
ではまた来週~
🦅バサバサ~