こんにちは、くのへ@MasazaneKunoheです。

今日はMeta Quest3のパススルー機能を行っている際に、ハンドを3D-CGの手前に表示する方法を紹介します。
これはDepthと呼ばれる機能であり、自分の手とVRデバイスの距離をMetaQuest3が測定しており、その距離に応じて3D-CGの手前もしくは手奥に表示するものです。

はじめに

下の動画を見て下さい。左の動画は手がどんなに手前にあってもCubeの裏側に隠れてしまっています。
一方、右の動画は手がCubeの手前に見えています。

これは手の距離をMetaQuest3が認識し（Depthという機能。ハンドトラッキングもこれを使っている。）、その距離に応じて3D-CGの手前・手奥に表示するものです。
今回はこの設定を解説します。

開発方法

①準備（パススルーのセッティング、SceneModelPassThroughマテリアルの作成）

まず、パススルー機能をセッティングしてください（この記事です）。
そして、以前のMR化の記事で解説したSceneModelPassThroughというマテリアルを作ってください。この記事の①項のことです。

②OVRHandPrefabにセッティング

準備が出来たら、下図のようにヒエラルキーウィンドウからOVRHandPrefabを探し（下図①）、インスペクターウィンドウのSkinned Mesh Rendererを探し（下図②）、そして、Materialsの項を開きます（下図③）。
そして、SceneModelPassThroughマテリアルと交換してください。ドラッグアンドドロップすればOKです（下図③）。
左手が終わったら、右手にも同じ設定を行います。