012 バタフライ弁

こんにちは、くのへ@MasazaneKunoheです。

日曜日の機械紹介シリーズ。

今日は「バタフライ弁」です。

これは、、、バタフライ弁だ!!

先週の「渦巻きポンプ」の写真を眺めていると、、、

ん?
( ,,`・ω・´)ンンン?
こ、これは、、、、

このフランジとフランジで挟まれている感じ、ポンプの近くについている感じ、なにやらモータ(?)っぽいものが付いている感じ、、、これは、、、

間違いない! バタフライ弁だ!!

バタフライ弁とは

バタフライ弁というのは、円盤状の弁体を90°捻ることで開閉する↓こんな感じの弁です。

弁体が蝶々のように見えるのでバタフライ弁というらしいです。
蝶に見えるでしょ?
えっ?見えない?
見えるの!!

弁の「閉」の時は配管と弁体がピッタリとハマるような状態になります。
この時、弁の円盤と配管の間に隙間が生じ得るため、完全な仕切り性能は他の弁に軍配が上がります。

一方、構造がシンプルで大型化も出来、弁の抵抗が軽く安価である、と色々とメリットがあります。
また、この弁はちょっとした流量調整も可能です。

私はかなり好きな弁です。

もう一度写真を見て見ると

いつも通り変態EYEで見て見ると、内部の弁体が見える、見えるぞ!!!

ちなみに、一緒に写っている圧力計が「ほぼ0」を示しているので、多分ポンプは停止中です。この場合、おそらく弁は「閉」になっていると思われます。

同定で来たぞ!?!?

今回の写真の弁がこちらです。

今日の記事のために、ネットでバタフライ弁の説明画像を調べていたら、、、

こ、これは、、、!!!???

これだ!!!

上の黄色いマークまでついているから間違いない!!

説明文書はこちら。残念ながら図面や取扱説明書までは手に入らず!!惜しい!

でもだいたいの仕様は分かったぞ!!やっぱりバタフライ弁でした。変態EYE👀は間違いない!!

上の部分はモータとギアが入っているんでしょうね!

ところで、材料にFCDを使ってるのね。単なるネズミ鋳造鋼よりはちょっといい材料使ってるわ~

FCD材についてもちょっとだけ

FCD材というのは炭素鋼(いわゆる普通の鉄)の一種で、ダクタイル鋳鉄という名前です。
よく比較される材料にFC材というものがあります。これはネズミ鋳造鋼という材料です。

両方とも鋳造で作られた素材(:鋳鉄(ちゅうてつ))ですが、その素材内の炭素の形が違います。
まあ次の写真を見てください。

↓こっちがFC材(ネズミ鋳鉄)

↓こっちがFCD材(ダクタイル鋳鉄)

ネズミ鋳鉄の方が炭素が細長く写っているでしょ?
実際には炭素は薄い板の形で鉄の中に析出しています。

この炭素板の強度が低いので、ネズミ鋳鉄はもろく壊れやすいという特性があります。

ダクタイル鋳鉄は、鋳造する前に鉄に添加物を加え、炭素を球状に析出するようにした材料です。
炭素板が析出されないため、もろさが緩和された材料になります。

ということで、今回見たバタフライ弁には、やや良い材料が使われてますね~


以上。

今日はバタフライ弁でした。

同定出来てちょっと感動!!!
マシンものならば同定は結構できるんですが、弁などはなかなか出来ないんですよね~
今回はばっちり同定できてうれしいです。

ではまた来週~

🦅バサバサ~

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