こんにちは、くのへ@MasazaneKunoheです。
日曜日の機械紹介シリーズ。
今日は「ストレーナ」です。
目次
ストレーナ発見!!
先日、ウチの近くの工場ゾーンを散歩していて、こんな風景を発見しました。
やだ何これ。なぞの配管w
この配管、私の目で見るとこう見えますw👀
我ながら変態度が高いw
さて、右の方におそらくボイラ(?)と思われるものがあります。
ボイラでないとしても、何かの熱交換器だと思われます。
ここで加熱した水を下流側に流しているのだと予想されます。
そして、↓この左上の謎の物体が今回の主役「ストレーナ」です!!
はい!!ズーム
ややレア度が高い「T型のストレーナ」と見た!!
ストレーナとは
ストレーナというのは「こし網」のことです。
キッチンの流し台のところにアミ付けて「ストレーナ」って呼んだりしませんか?あれと同じです。
産業界でもストレーナ(こし網)を使っています。こんな感じのアミアミが使われています。
このアミのことを「ストレーナエレメント」といい、外側を「ストレーナケーシング(もしくはストレーナボディ)」といいます。
全体を総称して「ストレーナ」と言います。
主に液体の流体の流路に設置して、細かい異物を除去します。
このストレーナは多分こんな感じ
このストレーナは、多分こんな感じで中にアミが入っています。
そして、水はこんな感じで流れるはずです。
このタイプのストレーナは、↑この図のように普通はまっすぐ入る配管がIN、サイドに抜ける配管がOUTになるように設置します。
逆に設置すると、サイドから来た水の流れがアミに直接あたるので、アミが壊れたり振動したり、異物がそこだけにくっついたりします。なので普通はサイドについている配管側がOUT側になります。
私がこのよう↓に流路をイメージできたのは、このストレーナの設置が見えたからです。
ゴミが詰まったストレーナの網を洗浄するには
ゴミがある程度 詰まったら、アミを外して洗浄する必要があります。
まっすぐ方向にフランジ板(蓋みたいなやつ)が付いているので、これを開けて網を外して洗います。
ちょっと気になっていること
最後に、このストレーナについて3点ほど気になっていることと、その考察を紹介します。
1つ目は、高いところに設置されているのが気になります。
普通は地上付近に設置して作業者が近づけるようにします。
そうしないと洗浄作業ができません。
足場を組むんだろうか、、、
2つ目は、入り口と出口に圧力計が付いていません。。。
ストレーナがどれくらい詰まったか、どうやって検出しているんだ?
3つ目は、このストレーナの手前に何やら緑の機械が付いているんですよね。。。
普通はストレーナの下流に機械類を設置します。そうしないと機械に異物が詰まっちゃうからね。
(ちなみに、この緑の機械については来週のこのコーナーをお楽しみにw)
この3つから導き出される答えは、、、、
このストレーナ、多分ほとんど異物(ゴミ)をキャッチしていません。
おそらくここを流れる流体には殆ど異物(ゴミ)は流れないと予想されます。
たまーーーに来る異物を日々キャッチして貯めておき、ストレーナ自身は1年に1回などの長期スパン頻度で洗浄しているのだと思われます。
他の可能性として、このストレーナは上流側の機械が万一壊れた時の破損部品キャッチャーとして付けているのだと思われます。
以上。
今日はストレーナでした。
ストレーナを計画するのは、網の目とかサイズとか種類とか決める必要があるので、実はけっこう難しいんだよ~
ではまた来週~
🦅バサバサ~
資料
①ワシノ機器社のホームページ ストレーナのカタログをダウンロードできます
ワシノ機器のこだわり・特徴|製品案内|ストレーナ・サイトグラスの専門メーカー ワシノ機器株式会社
②コダマ製作所のホームページ
Y型ストレーナなど、イラストでとてもわかりやすくまとめられていました
③スリーエム工業株式会社
このホームページでも色々とストレーナが紹介されています
④メッシュの呼び方(網の目の細かさ)
「8メッシュ」「40メッシュ」「60メッシュ」のように呼称して網の目の細かさを表現します。
メッシュ数=1インチ四方(1インチ=25.4mm)の目の数のことです。
詳細は下の図を見て見てください。