007 ストレーナ

こんにちは、くのへ@MasazaneKunoheです。

日曜日の機械紹介シリーズ。

今日は「ストレーナ」です。

目次

ストレーナ発見!!

先日、ウチの近くの工場ゾーンを散歩していて、こんな風景を発見しました。

やだ何これ。なぞの配管w

この配管、私の目で見るとこう見えますw👀

我ながら変態度が高いw

さて、右の方におそらくボイラ(?)と思われるものがあります。

ボイラでないとしても、何かの熱交換器だと思われます。

ここで加熱した水を下流側に流しているのだと予想されます。

そして、↓この左上の謎の物体が今回の主役「ストレーナ」です!!

はい!!ズーム

ややレア度が高い「T型のストレーナ」と見た!!

ストレーナとは

ストレーナというのは「こし網」のことです。

キッチンの流し台のところにアミ付けて「ストレーナ」って呼んだりしませんか?あれと同じです。

産業界でもストレーナ(こし網)を使っています。こんな感じのアミアミが使われています。

このアミのことを「ストレーナエレメント」といい、外側を「ストレーナケーシング(もしくはストレーナボディ)」といいます。

全体を総称して「ストレーナ」と言います。

主に液体の流体の流路に設置して、細かい異物を除去します。

このストレーナは多分こんな感じ

このストレーナは、多分こんな感じで中にアミが入っています。

そして、水はこんな感じで流れるはずです。

このタイプのストレーナは、↑この図のように普通はまっすぐ入る配管がIN、サイドに抜ける配管がOUTになるように設置します。

逆に設置すると、サイドから来た水の流れがアミに直接あたるので、アミが壊れたり振動したり、異物がそこだけにくっついたりします。なので普通はサイドについている配管側がOUT側になります。

私がこのよう↓に流路をイメージできたのは、このストレーナの設置が見えたからです。

ゴミが詰まったストレーナの網を洗浄するには

ゴミがある程度 詰まったら、アミを外して洗浄する必要があります。

まっすぐ方向にフランジ板(蓋みたいなやつ)が付いているので、これを開けて網を外して洗います。

ちょっと気になっていること

最後に、このストレーナについて3点ほど気になっていることと、その考察を紹介します。

1つ目は、高いところに設置されているのが気になります。

普通は地上付近に設置して作業者が近づけるようにします。

そうしないと洗浄作業ができません。

足場を組むんだろうか、、、

2つ目は、入り口と出口に圧力計が付いていません。。。

ストレーナがどれくらい詰まったか、どうやって検出しているんだ?

3つ目は、このストレーナの手前に何やら緑の機械が付いているんですよね。。。

普通はストレーナの下流に機械類を設置します。そうしないと機械に異物が詰まっちゃうからね。

(ちなみに、この緑の機械については来週のこのコーナーをお楽しみにw)

この3つから導き出される答えは、、、、

このストレーナ、多分ほとんど異物(ゴミ)をキャッチしていません。

おそらくここを流れる流体には殆ど異物(ゴミ)は流れないと予想されます。

たまーーーに来る異物を日々キャッチして貯めておき、ストレーナ自身は1年に1回などの長期スパン頻度で洗浄しているのだと思われます。

他の可能性として、このストレーナは上流側の機械が万一壊れた時の破損部品キャッチャーとして付けているのだと思われます。


以上。

今日はストレーナでした。

ストレーナを計画するのは、網の目とかサイズとか種類とか決める必要があるので、実はけっこう難しいんだよ~

ではまた来週~

🦅バサバサ~

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資料

①ワシノ機器社のホームページ ストレーナのカタログをダウンロードできます

ワシノ機器のこだわり・特徴|製品案内|ストレーナ・サイトグラスの専門メーカー ワシノ機器株式会社

②コダマ製作所のホームページ

Y型ストレーナなど、イラストでとてもわかりやすくまとめられていました

ストレーナー

③スリーエム工業株式会社

このホームページでも色々とストレーナが紹介されています

T型ストレーナー

④メッシュの呼び方(網の目の細かさ)

「8メッシュ」「40メッシュ」「60メッシュ」のように呼称して網の目の細かさを表現します。

メッシュ数=1インチ四方(1インチ=25.4mm)の目の数のことです。

詳細は下の図を見て見てください。

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