こんにちは、くのへ@MasazaneKunoheです。
機械紹介シリーズ。今日は「一斉開放弁(いっせいかいほうべん)」の記事にツイッターでご質問頂いた内容をアップします
一旦流れがOpenになったら、栓は閉まらない?
一旦流れがOpenになったら、栓は閉まらない?というご質問を頂きました~
取説には、1次側の元弁を閉めれば止まる、と書いてました。
でも小弁を閉めればどうなるかは書いてませんでした。
そこで理論から考えてみます。
まず、一旦小弁が開いて一斉開放弁が開いた状態を想定するとこのような感じになっています。
上の方の弁が開いて、1次側の圧力よりも低い状態になっているため、ピストンの下の圧力が高い状態になっているため上に持ち上げる力が働いています。
小弁を閉めると、赤矢印の穴から通った水が上部に留まるため、徐々に1次側圧力と同じ圧力まで上がります。
1次側と同じ圧力まで上昇すると、弁体に下からかかる圧力と上からかかる圧力が等しくなるので、弁には持ち上げる力も下側への力もかからなくなります。
持ち上げる力がなくなれば、後は弁体自身の重力による力で落ちます。
弁体が閉まると、2次側が低圧となるので、弁体下部側で差圧が発生して、ぴっちり閉まります。
お風呂の栓と同じ効果ですね。
実際には1次側から2次側に流れる水の抵抗があるので、重力だけではなく水の流体力で弁体は閉まる側に力が働くと思います。
お風呂の栓も排水溝にある程度近づくと閉まる方向に力が働きますよね。あの効果です。
ということで、小弁を閉めると一斉開放弁は閉まるはずです!!
消火剤の泡が掛かった車って大丈夫?
消火剤が掛かった車を心配するお声も頂きました
これは、「東京防災設備保守協会」という組織が、車に付いたらすぐに洗い流すことを推奨していました。
やはり消火用の薬剤なので、あまり人体や車にとっていい成分ではないようです。
ちなみに、詳細に調べてみたら、泡消火設備の成分と種類が纏まっていました。
もしも人や車にかかった時にすぐに洗わなかったときの影響をご存じの方がおられましたら教えてください。
(参考)
↓東京防災設備保守協会の当該ページ
↓消防庁予防課により作成された泡消火設備に関する規格調査の資料
作動装置まで行かなくても操作弁を減圧させればスプリンクラー事件を起こさせることが出来るから、パニック映画で使えるのでは?
超いろいろなことが出来るので、私がリスペクトやまないFさんから頂いた物騒なリプがこちら(笑)
パニック映画撮ってるの!?
いや、この記事にとってポイントはそこじゃなかったw
このご質問の答えはYESなはずです。
この写真をよくよく見ると、赤い配管が奥の方にスーッと伸びているので、そこのどこかを小野か何かでぶっ壊すと、消火剤がばーーーっと撒かれると思われます。
(ただし、一斉開放弁が「減圧式」という型式の場合ですね~)
今回もいろいろなリプをありがとうございます。
調べながら私自身も非常に楽しかったです。
消火設備ってかなり「沼」なので、もっと超絶マニアックなリプが来るかもしれない、って思ってましたが、今回は無かったですね~🙄(と、読者さんを煽ってみるw)
また来週~
🦅バサバサ