こんにちは、くのへ@MasazaneKunoheです。
日曜日の機械紹介シリーズ。
今日は「真空ポンプ(水封式)」です。
先週、スクリュー式コンプレッサを紹介しましたが、そのリプに真空ポンプの話が出たので、今日は真空ポンプの1類である水封式真空ポンプについて紹介します。
目次
ヤフオクに真空ポンプが出てたらしい
ヤフオクに真空ポンプが出てたらしいです
入札1件
10万円で落札されてるw
この真空ポンプは「水封式」というタイプの真空ポンプでした。
今日は、この水封式真空ポンプの仕組みを紹介します。
水封式 真空ポンプの仕組み
先ほどの写真をアップすると、赤丸の部分がポンプになります。
左のひだひだが付いているものは、以前記事にしたモータ(全閉外扇)ですね。
ここのポンプは真正面から見ると、円柱状の形をしています。
この写真、よくよく見ると、ちょっとだけポンプ-モータの回転軸が円柱の中心からずれてるような気がしないですか?
この中心のズレがポイントです。
ポンプの周りの部分(:ケーシングといいます)とポンプ回転体の中心をわざとズラすことで、連続的に空気を抽出する装置をつくることができます。
こちらがポンプ部分の断面模式図です。
先ほどの写真と同じく、ケーシング(赤部)とポンプ回転体(黄色部)の中心点がズレています。
このポンプに水を入れてポンプ回転体を回します。
すると、遠心力によって水がリング状になります。(下図の青色参照)
ここで、ポンプと水リングの間の空間を見てください。
赤枠で表現してみました。どんどん広がっていきますね。
そう、この赤枠部では、中に閉じ込められた気体が膨張させられて減圧します。
そこで、側面に穴をあけておくと、空気を吸い込んでくれます。
さらに回転すると、今度は赤枠の部屋が小さくなっていきます
この過程では、圧縮が行われます。
そのため、側面に穴をあけておくと、排気されます。
以上を踏まえて最初の図を見ると、、、
見える、見えるぞ!!
吸気口と排気口という単語がありますね👀
もう、ポンプが回ると空気を吸って吐く仕組みが分かったのではないでしょうか?
最初の写真を見ると、吸気口と排気口も含めて仕組みが見えてきませんか?
あと、水の注水口もありますね!!
このような仕組みで空気を連続的に吸い出せるようになっています。
水リングを使って空気を吸い出す真空ポンプのことを「水封式真空ポンプ」と言います。
他の真空ポンプ型式について
他の真空ポンプの型式は、このページの一番下にある「資料」コーナーの③のページに行ってみてください。
本当によくまとめられています。私の記事の存在意義が、、、w
以上。
今日は真空ポンプ(水封式)でした。
ケーシングとポンプ回転体の中心をズラす、というところにロマンを感じませんか?
この機構を思いついた人は天才的!!
私は、このポンプの機構がかなり好きです。
ではまた来週~
🦅バサバサ~
資料
①宇野澤組鐵工所さんのHPからカタログダウンロードできます
②鶴見製作所さんのページ
こちらからも水封式真空ポンプのカタログがダウンロードできます
真空吸引用|液封式ポンプ|商品情報:設備編|鶴見製作所-ツルミポンプ
③アイアール技術者教育研究所さんのページ
真空ポンプの種類について非常にわかりやすく説明されています。
もう私の記事要らないじゃん!!