こんにちは、くのへ@MasazaneKunoheです。
日曜日の機械紹介シリーズ。
今日は「オーバル流量計」です。
先週に引き続きマニアック機械紹介です。
マジで誰得なんだw
でも先週のマニアック機械紹介についても多くの暖かいリプを頂き、大変嬉しいです。
ストレーナの近くに謎の機械があるぞ
先週の記事で紹介したストレーナの近くに、謎の機械があるぞ!!
↓ここね
はい!!ズーム!!
今日の主役は↓この赤い枠の中の謎の機械です。
これは、、、私の変態EYEで見ると、こんな感じに中が透けて見えます。
こいつは、「容積式流量計」と見た!!
今日は容積式流量計の中で最もメジャーな「オーバル流量計」をメインに紹介します。
オーバル流量計
オーバル流量計というのは、流量計の1種です。
楕円形のギアが2つ付いていて、これが流れに応じてくるくる回る仕組みです。
左から右に流体が流れてくると、下の図のようにギアを回しながら流れていきます。
このギアが1回転すると、ギアとケースの間の三日月型の容積分だけ流れます。
(厳密にいうと、上下2つのギアがあるので、半回転で1つの三日月形の容積分流れる)
よってこのギアの回転をカウントすると、流量が計測できるという仕組みです。
天才か!!🤩
この楕円形のギアを使った流量計をオーバル流量計と言います。
オーバル流量計は、ギアとケースの間の三日月型の容積(と回転した回数)を使って流量を計測するので「容積式流量計」という種類に分類される流量計です。
他の容積式流量計の型式も原理は同じで、流体が回転体をくるくる回すのを利用してます。他の型式もこの記事の下の方で紹介します。
もう一度見て見よう
もう一度先ほどの写真を見て見ると、もうあなたも見えるはず!!
下から流体が流れてきて、オーバル流量計のギアをくるくる回し、その回転数をカウントすることで流量を計測してます。
ちょっと疑問が、、、
オーバル流量計には弱点があります。
異物に弱いんです。ゴミが噛むとギアが回らなくなって機械としては故障した状態になります。
そこで、オーバル流量計のような容積式流量計は、前回の記事で紹介した「ストレーナ」の下流に付けるのがセオリーなんです。
ここはどう見ても上流。。。
前回「そもそも、このラインには異物(ゴミ)はほとんど含まれていない」と考察しましたが、流量計の設置位置をみても、やはりそうなんだと思います。
そうでなければ、オーバル流量計がこの位置にあると故障が頻発してしまいます。。。
(しかし、仮に異物が少ないとしても、何でこの順番にしたんだろ、、、ストレーナが高所に設置されてたし、、、設計者は素人だったんだろうか?)
他の容積式流量計
他の容積式流量計について紹介します。
原理は全く一緒で、流体が回転体を回し、その回転数をカウントして流量を図ります。
ルーツ式
楕円形のギアではなく、ひょうたん型の回転体を使っている型式をルーツ式と言います。
オーバル式と並んでメジャーな容積式流量計です。
スパイラル回転子式
原理は一緒なんですが、、、
やだ何これ超かっこいい🤩
ただ、私の周りでは、スパイラル回転子式はマイナーな型式です。
(この記事を書くための予備調査で初めて知りました。)
やっぱり容積式流量計でメジャーなのは、オーバル式とルーツ式だと思います。
以上。
今日はオーバル流量計でした。
超マニアック。
誰得な記事なんだ。。。w
ではまた来週~
🦅バサバサ~
資料
①ハイテック株式会社
オーバル流量計の絵を参照させて頂きました。
オーバル流量計の色々なシリーズを販売されています。
②Oval corporation
スパイラル回転子式流量計を製作されている会社