Android携帯(Tone)にUnityで作ったゲームをインストールする方法

こんにちは、くのへ@MasazaneKunoheです。

今日はうちの子がUnityで作ったゲームをうちの子のスマホ(Android)にダウンロードすることに成功したので、これを記事にしたいと思います!
私自身、すごく感動しました。
うちの子もテンション爆上げで、これからUnityを学んでいくモチベーションが継続的に高まる仕組みだと思います!

インストールしてみた動画

環境

Unity環境

バージョンは2022.3.16f1を使いました。
ビルド環境としてAndroid Build Supportと付属するOpenJDK、Android SDK&NDK Toolsのインストールが必要となるので、Unity HubのAdd Modulesから、これらをすべてインストールしておきます。(下図、下下図参照)

スマホ環境

TONE e22というスマホにインストールしました。
このスマホ、「Family Link」という機能を持っており、子供向けのGPSやアプリの時間制限などが出来るスマホです。しかもかなり安い!!すごくお勧めです。
この点が重要であり、「Family Link」を使っているため、自作アプリのインストールにはこのFamily Linkの設定も変更する必要があり、ちょっとハマってしまいました。

設定方法

Unity側の設定

①Project Settingsでゲームの名前の設定をする

まず、Project Settingsを開きます(下図①②)

そして、左のメニューからPlayerを選択肢、一番上のCompany Name、Product Name、Versionを設定します。ここは初期設定のままでもいいのですが、特にProduct Nameはスマホの画面に表示されるアプリの名前になるので、ここは好きな名前をちゃんと付けましょう。

それが終わったら、そのままAndroidタブをクリックします(下図①)。

このAndroidタブを下の方に進むと、Identificationというところが見えてきます。
このOverride Default Package Nameのチェックを入れるとPackageNameを修正できます。
これもチェックを入れるかどうか・修正するかどうかは任意なのですが、このPackage Nameに設定したフォルダがAndroidスマホの中に生成され、その中にビルドデータが保存されるようになりますので、ここも好きに修正すればいいと思います。
ただし、ここの名前はルールがあり、「com.会社名.アプリ名」という感じで書きます。

これでProject Settings関連の設定は完了です。

②ビルド設定

FileからBuild Settingsをクリックします。

そして、Androidに切り替えます(下図①)
Add Open Scenesでゲームとして追加したいシーンを全て追加します(下図②)
そして、下のSwitch Platformをクリックしましょう(下図③)。
(図②のシーン追加は図③の後でもOKです)

これでビルド設定も完了です。

スマホ側の設定

①親のスマホでFamily Linkの設定をする

まず、親のスマホのFamily Linkを開きます。
↓このアイコンのアプリです。

次に、自分の子供のアドレスを選択し、端末(ここではTONE_e22)をタップします。

すると次の画面が出てくるので、「提供元不明のアプリ」と「開発者向けオブション」をONにします。

これをやらないと、子供のスマホでどれだけ設定をしようとしても、上手くいきません。

②子供のスマホ設定

子供のスマホ(TONE_e22)で設定を開きます(下図①)。

そしてシステム設定をタップします(下図①)。

そして検索バー(下図①)に「ビルド番号」を検索します。「びる」と書けば出てくると思います(下下図①②)。これをタップします。

すると、「デバイス情報」の画面の一番下に「ビルド番号」という文字が出てきます。
これを7回連続タップします(ボタンっぽくないですが、タップできます)。
オラオラオラァと言いながら連続タップしましょう。

これで、開発者モードが解禁されます。
再び、先ほどのシステム設定の画面に戻って、今度は「開発者」で検索します。
すると、「開発者向けオプション」が表示されます(下図①)。
(先ほどのビルド番号を7回タップを行わないと、検索してもこれが出てきません)

開発者モードにしたら次の設定をします

1)USBデバッグを許可
下の方に進むと、「USBデバッグ」が出てきます。
この項目をONにして下さい。これでこのスマホとPCのUSB通信が許可されます。

2)データ通信の「ファイル」を許可
さらに下の方に進むと、「デフォルトのUSB設定」という項目が出てきます。
これをタップします。(ボタンっぽくないので注意。文字をタップすればOKです)

そして、「ファイル転送」をチェックします。私の場合、デフォルトは「データ転送無し」になっていました。そのため、USBを繋いでもスマホの中のファイルの存在は見ることは出来ましたが、データを書き込むことが出来ませんでした。ファイル転送にすれば書き込みできます。

以上の設定で子供のスマホの設定は完了です。

パソコンとスマホをUSBを繋いでビルドする

ではいよいよパソコンとスマホをUSBで接続し、ビルドしてみましょう!

まず、パソコンとスマホをUSB接続しましょう。
ここまでの設定で上手くいっていれば、スマホ側に「パソコンとの接続を許可しますか?」のような画像が出てくると思います。これを許可してください。

次に、Unityを開き、Build and Settingsを開きましょう。
この状態でBuild and Run(下図③)を行えばOKですが、TONEに書き込むことを明確に指定する場合は、Run DeviceのRefreshを一度押して、Default deviceになっているところを、プルダウンメニュからTONEを選択して変更すればOKです(下図①②)。私の環境では、この操作は行わずにDefault deviceのままでもTONEに書き込んでくれました。

Build And Runを選択すると、ゲームデータ(.apkファイル)をパソコン側のどこに保存するか問われるので、任意の位置に保存します。これはパソコン側にバックアップのようなもので、スマホ側にもゲームデータは書き込みされますので御心配なく(保存場所は自動的に設定される)。ただし、パソコンの保存先にAssetフォルダの中を指定するとエラーが出るのでそれ以外の場所に保存します。

そして、フォルダ指定が完了したら、そのままビルドを待ちましょう。ここでエラーが出る場合は、前述のスマホ(親・子供)の設定の何かが出来ていないと思いますので立ち戻りましょう。

暫く待っていると、子供のスマホにUnityのマークが出て、ゲームが実行されます!!
この後はアプリメニューの中に自分が作ったスマホアプリとして登録されているのが確認できます。これを実行すると何時でも遊ぶことが出来ます!!

これ、とても感動しますね!!
子供もテンション上がりまくりで、とてもプログラミング勉強のモチベーションが上がったようです!!


今日はAndroid携帯(Tone)にUnityで作ったゲームをインストールする方法を紹介しました。
とても感動しますし、子供の勉強モチベーションが爆上がりしますので、是非やってみて下さい。

ではまた別の記事で会いましょう。
ではでは~

🦅バサバサ~