032 電磁弁(ソレノイドバルブ)

こんにちは、くのへ@MasazaneKunoheです。

日曜日の機械紹介シリーズ。
今日は「電磁弁(ソレノイドバルブ)」です。

さらに先々 々 週の写真をよく見ると、、、

先々 々 週の写真をさらに見てみましょう👀

はい!!ズーム!!

これはエアピストン弁(弁体はボール弁)でしたね~👀

今日はこちらに注目してみます。

これは「電磁弁(ソレノイドバルブ)」と呼ばれる機械で、電磁力で弁をON・OFFする弁です。

今日はこの電磁弁を解説します

弁本体は空気で動くんでしたね

先々 々 週、エアピストン弁について解説しました。

左端の黒い部分が空気ピストンになっているんでしたね(下図参照)
ポイントは、エア(圧縮空気)が左の部屋に入ると弁が動くことです。

このエアは、先週解説した「エアセット」で一定の圧力になるように自動調整されて供給されます。
ただし、エアの供給する/しない をコントロールせずに供給し続けると、弁は開き続けてしまいます。

そこで、閉じる時にはエアを遮断する必要があります。それを今回紹介する「電磁弁」が行っています。

電磁弁の仕組み

電磁弁の仕組みを紹介します。

最もシンプルな電磁弁はこのような構造になっています。

電磁弁の基礎 - tsurfの日記(機械設計業界を目指す方へ)
出典

図面に慣れていない方は、「なんだこれw?」って感じだと思います。

マーキングするとこんな感じです。

赤い線がコイルです。単純なぐるぐる巻きのコイルです。

青い四角が鉄心で、コイルに電気が流れると、磁力が発生してこの鉄心が上下に動きます。
そして鉄心の先端の弁体が動く、という仕組みです。

超シンプルですが、シンプルなのが良いんですw

弁体が単純な構造だとちょっとアレなんです

ちょっと次の図を見てください。

空気を供給するときに、電磁弁をONします。すると空気はピストンに供給されるので、動きます。ここまでは良いんです。

次に、電磁弁をOFFしてみましょう

あっ、、、、、

空気の逃げ場がないので、圧力が下がりません。なので、ピストンが動かないんですw

じゃあどうするか

そこで登場するのが単純なON・OFF構造ではなく、切り替え構造の電磁弁です。
こういうやつです。

エア機器としての電磁弁の種類2 4,5ポート弁とシングル/ダブルソレノイド - tsurfの日記(機械設計業界を目指す方へ)
出典

これを先ほどの図に使ってみましょう。

まず、こんな感じで空気の配管をつなぎます。
するとピストンは外気とつながるので、圧力はゼロです。

電磁弁に電気をONすると、電磁弁の中の流路が変わり、ピストンに空気が供給されます。

ある意味、ここまでは先ほどのシンプルな奴と同じです。

そして電磁弁をOFFにしてみます。

流路が切り替わり、ピストンの中の空気が抜けます。これで先ほどの「ピストンの圧力が抜けずに、ピストンが動かない問題」を解決できるわけです!

この電磁弁を図にしたものがこちらです

電磁弁がどのような機能を持っているのか、JISで記載方法が定められています。

こんな感じです。
初見の方は、これ分からんねw

この図は先ほどの電磁弁と一緒です。
並べてみましょう。

どうでしょう?何か見えました?👀

でも、まだ分かりにくいかな~と思います。

この図に空気の配管を書いてみると、こういうことになります。
赤枠の方が空気の配管にくっついているので、空気はピストンに入らないんですね~

そして電源をONすると、電磁力によってこのブロックがバネ方向にスライドします。

おぉ!!隣のブロックが繋がり、なんか空気がピストンに流れるような感じになったぞ!?

ということで、この表記を使うと、電磁弁がON・OFFした時にどこがどう繋がるかを一発で読めるんです。

この図は初見の人にはちょっと厳しい図だと思います。
マジ意味わからないよね~www

でも一度読めるようになると、この表記方法はかなり良く出来ているって関心します。


以上。
今日は電磁弁でした~

最後の線図が読めるようになると、ちょっとプロっぽくて萌えですw

ではまた来週~
🦅バサバサ~

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