こんにちは、くのへ@MasazaneKunoheです。
日曜日の機械紹介シリーズ。
今日は「コンテナ」です。
コンテナ発見
私が住んでいるところは、港のすぐ近くなので、こんな景色を見ることができます。
そして、この中に今日のテーマの「コンテナ」が映り込んでますね。
はい、ズーム!!!
コンテナが置いてありますね。大小サイズがありますが、大きいものは大きいものでサイズが統一されているし、小さいものもサイズが統一されているようです。
コンテナのサイズは標準化されています
コンテナのサイズは、「20フィート」、「40フィート」の2種類に標準化されています。
たった2種類です。(例外あります。後述)
フィートというのは長さの単位で、「ft」と書きます。1ft=30.48cmです。
人間の1歩を元に1ftが決められており、アメリカではmではなくftの方がメジャーな単位として使われているそうです。
「10000ftの距離」って言われると、1万歩くらいの距離なんだな~って直感でわかるので、私も結構好きな距離の単位です。
コンテナのサイズの「20フィート」「40フィート」というのは、コンテナの長さのサイズのことです。こんな感じです。
運ぶもののサイズや量によっては、40フィートコンテナは大きすぎる(ので勿体ない)、なんてことはあったはずであり、初期は12フィート、17フィート、30フィートコンテナもあったそうですが、現在の国際規格は基本的にこの2種のコンテナで標準化されています。
厳密にいうと10フィート、40フィートハイキューブ(高さが高いコンテナ)も国際規格で認められています。現在は20フィート、40フィート、40フィートハイキューブがデファクトスタンダード化しているそうです。
20フィートと40フィートと標準化することで、トラックなどの輸送機も標準化できます。
下の写真は
1番目:45フィート
2番目:40フィート
3番目:30フィート
4番目:20フィート
のコンテナをトラック輸送する写真ですが、40フィートと20フィートコンテナに標準化することで、無駄なく輸送することが可能です。
例えば30フィートの写真を見て頂くと、空間に余りがあり、結局1つのコンテナしか運べません。40フィートコンテナを使う方がより大容量を輸送することができます。
これは、船やクレーンについても同じことが言えます。
運ぶ「箱」を標準化することで、すべての設備を標準化することができるようになっており、コンテナは20世紀最大の発明の一つと呼ばれています。
国際規格とJISの関係は、、、
実は、今まで記述してきたのは、国際規格のコンテナのお話です。
日本国内では、12フィート、31フィートコンテナがJIS規格で標準化され、このサイズに合わせて鉄道運送設備が作られています。
こんな感じの鉄道輸送を見たことがある方もおられるのではないでしょうか?
アメリカはコンテナサイズを標準化していくプロセスにおいて、20フィート、40フィートの2種類の規格に絞り込んだことに対し、日本は「国内は12フィート・31フィート、国際は20フィート、40フィート」と住み分けることにしたようです。
想像ですが、すでに12フィートで出来上がっている日本全国の鉄道設備を強引に20フィートに変更させることなんて、当時も今も出来なかったのではないかと思います。
ただ、残念ながらこの制約のため、国際貨物コンテナをそのまま国内輸送に使えない、という国内のインフラコスト増加に繋がっている面はある模様です。
国も事業者にヒアリングするなど、政策レベルで検討されているみたいです。上記の資料はこちらの資料になります。
コンテナの種類
話をガラッと変えますが、コンテナにはいろんな種類があります。
主なものはこちらです。
ドライコンテナ
最も基本的なコンテナで、ただの鉄の箱です。特殊な機能はありません。コンテナと言えばこれです!!
リーファコンテナ(冷蔵・冷凍コンテナ)
積載物の温度をコントロールする冷蔵・冷凍機が付いているコンテナです。
こいつで食材などを運べます。
タンクコンテナ
液体や気体を運ぶコンテナで、タンクをコンテナの鉄鋼構造物で組み立てたものになります。
中身が危険物だったりすると色々制約あるそうです。
開放コンテナ
異形のものを運ぶコンテナで、壁や天井が無いタイプです(一部の壁があるものもあります)
写真の例では、洗車機(?)を載せていますね!
コンテナは本当に色々なものが運べて、しかも中の製品を積み替えることなく、船⇒自動車・鉄道という海上輸送から陸上輸送にバトンタッチできるので、本当にすごい発明品だと思います。
これをよく標準化したな~と感心するばかりです。
以上。
今日はコンテナでした~
これを世界レベルで標準化するって本当にすごすぎて想像できません。
各国で陸送設備・倉庫・湾岸設備など、いろんなサイズがもともとあっただろうに、、、
よくぞこの2種類に絞り込んだものです。
標準化のメリットは計り知れないでしょう。
ではまた来週~
🦅バサバサ~